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自給率回復への秘策「人返し令」「人足寄場」 [政治]

わが国の自給率が低下しているのは周知の事実だ。そのため、多くの食料品をわが国は諸外国よりの輸入品に依存している。しかし、先の『毒餃子事件』のように諸外国の商品はその安全性および問題があった際の対応も安心できない。また、今年のように小麦が高騰するような事態となると物価そのものが高騰しかねない状況となる。

わが国は古来より米食を基本としてきた。しかし、パン食の広がりとともに米の需要が減少し、生産においても減反政策などを採用したことから生産量も減少した。そのパン食の広がりの原因は夫婦共働きなどからくる家庭での調理の簡素化にある。共働きであれば、家事を担当をどちらがするのかという問題もあり、いかに簡単に食事をするかという観点に変化し、米食より調理に時間がかからないパン食への移行が進んだ。しかし、現状のような状況では米食を見直すべきであり、現在、一部のスーパーなどでは米食を推進している。その理由は、パン食であれば、副菜などはなくともよいが、米食では比較的副菜などを欲するため、パン食に比べ米食のほうがスーパーなどでは食品の売り上げが増える可能性があるからだ。また、米食は腹持ちがよく、パン食よりのカロリーが低いなど、健康面からも米食への移行を進める医学者も多い。

しかし、米食を進めるためには、米の生産量を増やす必要がある。現在の日本の『お米』の味は世界的にも高く評価されている。そのため、稲作は十分に諸外国への輸出すらも視野に入れることができる有望産業であるといえる。あとは、いかに効率的に生産するかという部分と、いかに生産農家を増やすかという点を考えなくてはならない。

一度、減少した農業人口を増加させるのは容易ではない。では、なぜ農業人口は減少したのだろうか。その第一の理由は地方の人口が都市へ移動したことにある。その理由は中央集権的な日本の政治体制と工業化と都市の発展の過程で都市部が労働力を求めたこと、それに基づいて政策決定がされたことが大きな原因であった。さらに、家庭内を見れば、農業は家族産業であり、ある意味で自営業といえ、家族総出で繁忙期には業務に当たるなど前近代的な産業構造であった。そのなかで嫁姑という人間関係を嫌う傾向と、女性の地位向上が若い世代の農業離れを招いた。そして、人々は都会を目指すようになった。

そして、第二の理由は減反政策である。作れる耕地があっても生産させないという歪な制度の下で農家のモラールが下がった。そして、農家を継ぐのは長男のみとなり、次男、三男は都会へ向かった。また、その長男でさえ、農業のみでは収入が少ない状況であったため、兼業農家が増加した。そして、前近代的な家庭産業である農業、そして農家では後継者不足に悩むこととなった。それは一面で女性の地位向上がもたらした結果であった。女性は舅・姑と同居する農家よりも、都会で舅・姑と離れて気楽に過ごせるサラリーマンなどとの結婚を望み、農家では嫁不足という問題も生じ、結果、未婚の跡取りが蔓延し、農業衰退に拍車をかけた。

それらの問題をいかに解決すべきか。その回答は、現代版の「人返し令」と「人足寄場」である。現在、都市部ではフリーターおよびアルバイター、そして無職、生活保護を受ける家庭、ホームレスの増加が問題となっている。それらの人々を長谷川平蔵宣以が設置した「人足寄場」のような職業訓練の場を設け、水野忠邦が行ったように都市部で定職に就けない人々を地方へ住まわせる『人返し』を行う。職業訓練として『農業』を学び、実践させ、地方で農地と住居を与えて自立支援をするのである。

これにより地方の人口を増加させ、都市部の人口を減少させることで、地方の過疎化、都市の過密化を解決し、二酸化炭素の排出量も都市で減少することでヒートアイランド現象なども緩和される可能性が高い。また、財政状況も都市部の人口が地方へ移住し、その地で生産活動を始めれば、地方の税収は増加する可能性が高い。まず、地方分権も必要だが、財政基盤の整備は分権の前提条件であるので地方の税収増加のためにも、都市部の過剰人口のうち、現在、定職がなく、収入の少ない者または、ない者に農業を職業訓練として習得させ、地方への移住を薦めるべきである。

そのために、国策として、地方への住宅設置の予算の編成および地方の耕作されていない土地の取得の予算を編成し、それらを農業への転職し地方へ移住する人々へ一定期間貸与し、その後、売却などを進め、地方への定住化を進めるべきである考える。


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コメント 2

flutist

現代版の「人返し令」と「人足寄場」は成る程と思いました。先日TVで視聴したホームレスの生活は凄かったです。バイト出来なかったら3日目には野宿。それも氷点下の北海道でした・・・。

仕事が出来てその地域に定着出来る仕組みはとても大事ですね。政府は「グローバル化による格差社会」を助長して新しい奴隷制度?を作ろうとしています。ごく一握りの支配階級と奴隷のようになって働かざるを得ない大部分のワーキングプア層・・・。


by flutist (2008-04-02 19:41) 

yukikaze

flutistさん、コメントありがとうございます。奴隷制度とまで言えるかはあわかりませんが、近いものではあります。ただ、奴隷制度は強制されるのですが、現代のものは強制ではなく、少なくとも選んだ道なのですが、結果的にそういう立場に追い込まれてしまうという状況は似ています。都市部へ向かう人の流れがあります。豊かな地方の生活を捨てて、都市部での窮屈な奴隷のような生活を望む人の心が私にはわかりません。資本主義だから金の奴隷になる必要はありません。地方にはゆったりとした時間が流れています。第1次産業を見直す時期に来ていると思います。昔、植木等は「サラリーマン」は楽な稼業と言いましたが、それは嘘です。サラリーマンは金で縛られた奴隷です。そこに楽しみがあるならそれはマゾヒストです。農業などの第1次産業は確かに綺麗なオフィスで仕事をすることはありません。たしかに、見た目は土にまみれて汗を流す仕事です。しかし、そこには充足感があります。たしかに、第1次産業にも格差はあります。しかし、それは昔に比べると随分改善されました。農地改革で大地主の小作人という関係はなくなり、中規模から小規模の自作農で農村は構成されるようになりました。真面目に農業に勤しんだ人はさらに農地を広げ、不真面目な人は農地を狭めていますが、それは労働の結果です。そして、今、地方は人材難です。新規参入しやすい環境にあります。ただ、フリーターやアルバイターがいきなり農業をしようとしてもノウハウもありません。しかし、農業にはそれほど高度な技術は必要とされません。必要とされるのは勤勉さです。安い賃金でも挫けずに働いているフリーターやアルバイターの方にとってそれは苦痛ではないと思われます。そして、必ず、努力は報われるのが農業です。天災でもない限りは。それに、天災は諦められます。それに、不作のときには値が高騰します。楽に作れた時は豊作で値が下がります。それが市場主義です。農業をしていると市場主義はある部分では調整作用を発揮するのです。日本の農業が国際的な競争力を持つことも、若い世代が参加することで可能となります。この国の第1次産業の将来は無限に開かれています。参入する方が増えることと、参入できる環境づくりが大事です。
by yukikaze (2008-04-24 12:39) 

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